「さおだけ屋はなぜ潰れないないのか?」を読んで
今回も書評です^^
「さおだけ屋はなぜ潰れないないのか?」を読みました。
さおだけ屋とはよく昔からおなじみの
た~けや~さおだけ~でおなじみのさおだけ屋です。
文字通りさおしか売っていません。
その題名の通りさおだけ屋はさおしか売っていないのになぜ経営を続けて生き残ることができるのかという都市伝説的ななぞを追求した本でした。
題名的には感じませんがストーリー形式の小説で楽しく会計の勉強ができる面白い本でした。著者は世界一受けたい授業にも一度でていたこともあります。
さて本題ですが昔から今もさおだけ屋はなぜ生き残ることができているのでしょうか?
そもそも物干し竿を買う人なんかこのご時世どう考えてもいませんよね(笑)
さおだけ屋は軽トラにさおを載せて営業しているもののはずで私たちから見てもさおしか売っているようにしか見えないはずです。
価格にもばらつきはありますが大体2000円~3000円これではホームセンターとかいったほうが安いし、何より消耗品でもないので一回物干しざおなんか買ってしまえば10年くらいは持つイメージがあるはずです。現にお客さんが買ったとしても数千円しか儲かりません。
なのにどうやって稼いでいるんだろう?と僕もずっと小さいときから疑問でした(笑)
じつはこのさおだけ屋
あるからくりがあったのです。
それは竿を売るのはおとりであくまでも少ない需要の中おばあちゃんの家などではそろそろ買い替えないといけない方もいます。そこで数少ない買い手に竿を買ってもらった後にそれを取り付けてあげるという口実で家の中に入り込み、竿を支える土台が危険ですよなどという口実で修理業者をつないでいたりするのです。
その修理業者からもらう紹介料で儲けているんです。
なので例えば2000円の竿が売れ、修繕費も10万円くらいはするので結局はおばあちゃんは10万5000円という大きな買い物をすることになってしまっているんです。
さおはあくまで修理という高額な商品を売るための口実(フック)であって本業ではなくサブの商品であるということです。
修理業者として家の修繕の仕事を終えた後の移動中にあえてさおだけ屋として活動して次の顧客獲得につなげるという餌巻きだということです。
また田舎によく見る生活用品店などずっと続いているお店には理由があります。人の出入りも全く見たことがないのになぜ続いているんだろう?
実は裏ではネットショップが本業でその在庫置き場としては勿体ないので一般の歩いている人にも買えるように店頭に置いて売れるチャンスを作っているんです。
私たちの生活のあらゆる場面でこんなさおだけ屋のような気づかないからくりはやまほど隠れていたりすものなんです。
ネットでタッチ一つで買い物ができる時代だからこそ損をしないように、自分の力で売り手の戦略を読んだうえで賢く買い物する能力をつけるべきだと僕は切実に思います。
先日アフリカに留学してる友人から電話がありました。
「エジプトは教育も何もあったもんじゃない。ぼったくられるのが当たり前で心がやんでるよ(笑)」と友人は言いました。
日本で当たり前に生きていてよっぽど変な夜の店でもない限りぼったくられるなんてことは起きませんよね。でも、海外ではそれがアフリカにもアメリカにもEUにも限らず日常的に起こることなんです。
商売にはどれも必ずからくりがあると言っても過言ではありません。
自分もリテラシーをもっともっと高めないとなと思う今日この頃です。