Diary

日々の活動での気づきをまとめた日記

最近日本の人口について思うこと

こんにちは、今回は僕が人口減少について思うことを書きました。

 

現在の日本の人口は1億2700万人存在しています。

ですが、これだけ戦後から急速に伸びてきた人口も2008年をピークに人口減少が生じています。いつも思いますが自分達はIT革命も体感し、日本は高齢化率26%超えの先進国トップの超高齢社会なので歴史的に見てもすごいタイミングでとてつもない環境に生きているなと感じます。

 

自分の中でも特に印象に残ったのは日本の人口は減少しているのに総世帯数は増え続けているという事実です。

 

「日本の世帯数の将来統計」によると2035年の一人暮らし世帯は37.2%になります。反対に夫婦と子供世帯数は23.2%に減るのです。1980年ではそれぞれ19.8%と42.1%という状況だったので全く今とは反対の状況だったということになります。

 

なぜこんなことが起きているのでしょうか?

答えは一人暮らし世帯が増えているというのが大きな原因になります。

これは大きな問題です。日本の高齢者は増え続けているというのにこのまま一人暮らしが増えていったら孤独死などが社会問題としてさらに深刻になるからです。

 

僕は東京駅近くに仕事で行くことが多いのですが先日、具合の悪い老人が駅内で倒れるといったことが起こりました。それにも関わらず回りはしらんぷり。僕は助けに行きましたが他人事な感じでクスクス見て笑ってるだけのひどい奴もいました。いつからこんな冷たい国になったんだと感じましたが、こんな事が日常茶飯事としてこれから増えていくとなると本当に社会問題としても高齢者の孤独は深刻になってくると思います。

 

このように独身世帯が増えていく理由としては「子供と同居しない高齢者が増えてきたから」だと僕は思います。

 

2035年には高齢者夫婦のみ世帯も625万世帯になります。これは65歳以上の実に70%が一人暮らし高齢者世帯の計算になる。大半が一人暮らしという事ですね。どれだけ恐ろしいのかが数字で分かります。

 

日本の世帯数の将来統計によると男性高齢者の伸びも著しく70歳~74歳は2010年では36万世帯だったのが2035年には59万世帯になる。75~79歳は28%から43%に伸びます

 

また、一人暮らし世帯が伸びる理由について配偶者に先に旅立たれるという理由も大きいのでは?と感じます。これは男女の平均寿命が大きく異なため仕方のないことではありますが恐らく数年後には未亡人というワードが要注目になるかと思います。

 

このように高齢化による課題を解決するには一人当たり世帯の如実な増加をなるだけ抑えていくのが今後の高齢化による社会問題を防ぐ最適な手段であると言えます。

 

僕が思う今後行政が担うべき打開策としてはNPO法人非営利団体による過疎化が進む地域のコミュニティ作りへの注力や、子供と別居するにしてもなるだけ距離の近い場所に家で暮らすなど身内の人との精神的、物理的距離を感じさせないようにするなどに努めていくことになります。

 

当たり前の事ではありますが、自治体も民間企業も住民も一体となった全員が高齢者に深く寄り添える地域協力型の社会作りへの意識改革が今後数十年は必ず必要になります。逆にそういう連帯意識を国民の大半が持てない事が日本の戦後最大の退化を促すことになってしまいかねないと思う今日この頃です。